食べること

20.07.16

室長の外ごはん白書 vol.1 鉄板・山ラーメン

saorin

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山にキャンプに、アウトドアに全力を注ぐホトリ室長saorinが、愛してやまない外ごはんについて語るコラム。記念すべき1回目は、室長の鉄板山ごはん、「山ラーメン」について。

室長の外ごはん白書 ・山ラーメン

山が好きだ。

最初は低山から、2~3か月に一度登るくらいだったのが、ここ3、4年で急激にペースが上がった。
はまった理由はいくつかある。標高が高い山からの景色が叫びだしたくなるくらい素晴らしかったり、初めて泊まった山小屋の体験が刺激的だったり、登れば登るほど自分の山のレベルが上がっていく面白さだったり。

そして何より、外で食べるごはんの美味しさが格別であること。これに尽きる。限られた食材と調理器具で工夫して作るごはんの美味しさは何物にも代えがたい。外では何を食べてもおいしいのだが、初回ということで、私の外ごはんの中で、ザ・鉄板オブ鉄板とも呼べる「山ラーメン」について語ろうと思う。

「山ラーメン」というとカップ麺を連想される方は多いかもしれないが、私にとってそれはカップ麺ではない。私の山ラーメン、略して「山ラー」は、無印良品のミニラーメン+ソーセージ+カイワレ+卵、なのである。

山で作るごはんは、なるべく簡単に、ゴミが出ないようにするのが鉄則だ。無印のミニラーメンは麺自体に味がついているので、お湯を注ぐだけで食べられる。また1個あたり120gと小さ目なところもポイント。一般的な袋麺だと、麺が大きくて持っているクッカー(調理器具のこと)に入りきらないのだ。その点、このサイズならOK。おにぎりと一緒に食べる時は1個、山ラーオンリーの時は2個と、量を調節できる。

まずお湯を沸かし、ソーセージを入れて茹でる。沸騰したらミニラーメンを投入し、卵も入れてポーチドエッグ状にする。最後の20秒くらいでカイワレを添えて完成。これがすこぶる美味しい。色んな山ごはんを作っているけど、多分その半分は山ラーを食べていると思う。よく飽きないなあと自分でも思うけど、不思議と飽きない。

コロナのせいで全然山に行けない日々が続いたが、先日久々に日帰りで平標山に登ってきた。3か月ぶりの山ごはん、もちろん山ラーでしょう!と、張り切って2個作って食べた。変わらない味に安心したが、気温が高くてちょっと美味しさ半減。でも大満足だった。

室長の外ごはん白書 ・山ラーメン
時にはこんな雪山で山ラーを食べている
室長の外ごはん白書 ・平標山
3か月ぶりに登った山は平標山。花の百名山で、天空の花畑が楽しめる
室長の外ごはん白書 ・ミツバオーレン
山で咲く花々は可憐でかわいらしい。これはミツバオーレン
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この記事を書いた人

写真企画室ホトリ 室長

saorin

浅草橋の写真アトリエギャラリー「写真企画室ホトリ」室長。
“写真を形あるものに残そう”をテーマに、教室・ワークショップの開催、写真公募展など、様々な企画・活動を行っている。また、ここ最近は山登りに夢中。 ”山のおみやげクリエイター”としても活動開始。 マイブランド「mt.souvenir」では、自ら登った山の景色を写真にとじこめて作品を制作。 またサコッシュなど山のグッズを、オリジナルのシルクスクリーンでプリントして制作・販売。 
旅と山の写真案内サイト「畔の窓」を運営。(記事を執筆してくれる窓人、募集!)

WEBサイト:写真企画室ホトリ

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