食べること

21.10.13

もはや秋葉原は美味を探しに行く街 【Yummyな下町散歩】

シカノ ミエ

シカノ ミエ

シカノミエ・もはや秋葉原は美味を探しに行く街 【Yummyな下町散歩】

電気の街は過去の話?

最近の若い人にとって、秋葉原は電気の街というイメージよりもオタク文化の発信地として認知されているとか。わたしは秋葉原を歩いていると、電気屋さんの看板を見るたびにCMソングが頭の中をぐるぐる回るのですが、若い人にはアイドルやアニメの曲が回っているんでしょうか。

通りを歩けば、電気屋さんの他に、フィギュアのお店あり、メイドカフェあり、行列のできているお店もちらほら。街自体がおもちゃ箱のような、趣味をとことん突き詰められる場所のようです。あ。今回も秋葉原って下町?って聞くのはなしです。神田の隣だから、下町でしょ。きっと。

シカノミエ・もはや秋葉原は美味を探しに行く街 【Yummyな下町散歩】

まずは秋葉原でお参り

ビルの立ち並ぶイメージの秋葉原ですが、駅からすぐのところに神田川が流れ、その横に神社があるのはご存じでしょうか。
柳森神社。境内は広くはありませんが、街の喧噪が嘘のように消え失せる清々しい場所です。わたしは初めてここで自分で押すタイプの御朱印をいただきました。

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ここでぜひ参拝をお勧めしたいのは、「おたぬきさま」と呼ばれる、福寿稲荷。五代将軍綱吉の生母・桂昌院によって、江戸城内に創建されたこの稲荷、庶民の出でありながら、他を抜いて玉の輿に乗った桂昌院にあやかろうと、大奥の女中達が崇敬したそう。他を抜く→たぬき。ええ、わたしの好きな言葉はぬけがけです。ぜひともあやかりたい、と拝む時間もつい長くなります。

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老舗の味を堪能

神田川にかかる万世橋。そこから見える牛がにっこり笑っている万世のビル。万世が先か万世橋が先かといえば、それはもちろん万世橋。現在の場所に架橋されたのは明治36年、現在の石造りの橋になったのは昭和5年、歴史があることに気づくと、橋がやけに重厚なことに納得がいきます。

万世のビルの中では、ありとあらゆる種類の肉料理が楽しめます。昭和24年に電気屋さんから転業したとのこと、こちらもかなり歴史がある。当時のメニューはどういうものだったんでしょうか。その頃からステーキとか出してたんでしょうか。さぞかしモダンだったんでしょうね。

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さて、すき焼きもいいししゃぶしゃぶも気になるけど、この日はステーキを食べることにしました。趣のある暗めの店内。客層は、正直高め。秋葉原に来るたびに昔からここに来ているに違いない紳士・淑女達が多いようです。わたしはお肉を食べる老人にある種の憧れがありまして。だいたい身なりもきちんとしていて、年がいっててもおしゃれ。わたしも更に年を重ねても、ステーキを美味しく喰らう人間でありたいと、こういう人たちを見ると心から思います。

さて運ばれてきたステーキは、バターとお肉の香ばしい匂いが食欲をそそります。付け合わせは玉ねぎ、ジャガイモ、ブロッコリーとシンプル。食材の良さで勝負っていうことです。うん、ステーキ食べたいっていう欲望に実直に応えてくれる美味しさです。

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ところで、万世といえば牛のマークですが、驚くべきはこの牛のモチーフの出しゃばり具合。お皿にプリントされているのはわかる、カトラリー置きもわかる。しかし更に、メニュー置き、ナプキン立てにまで進出しているのに気づくと、見つけるたびにうれしくなります。愛されているキャラクターなんですね。万世に行ったらテーマパークの隠れキャラクター探しのように、牛モチーフ探しをぜひ楽しんでみて下さい。

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肉の万世

健康的にお洒落なランチを

神田川沿いの商業施設のマーチエキュート。旧万世橋駅の駅舎を使った赤レンガのレトロな外観を見ると、一瞬海外にいるような錯覚に陥りますが、中に入るとモダンで空間の使い方がお洒落でますます海外にいるような気になります。その中にあるSta.のランチは、”身体にやさしい”がコンセプト。店内のクールな雰囲気と相まって女性に人気です。

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定食をいただきます。わたしがお店のお洒落度を測る基準は、水が出てくるグラスの大きさと厚み、小さければ小さい方が、薄ければ薄い方がお洒落なんですけど、ここはばっちりお洒落です。

お料理も、メインは魚。ご飯にお味噌汁、野菜メインの副菜が数種。見た目も美しく、いろんな味が楽しめるのがまずうれしい。味付けも優しくて、身体にいいと謳っているのもうなづけます。女性同士で行くのにお勧めです。

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Sta.

旬の果物の最高の味わい方

ここ数年で果物が間違いなく美味しくなっていると思いませんか。普通にスーパーマーケットで買っている果物でさえそう思うのだから、プロが扱う果物が別格であることは疑う余地もありません。「納得のいく桃がないときには桃のパフェはありません」と言い切る潔さ。そのこだわりこそ、こちらの求めるものです。

さあ、美味しいパフェをたべさせて、と向かうのはフルール・ドゥ・セゾン。秋葉原にも住宅があるんだ…とびっくりする大通りから1本入ったところにあります。

人気のパフェは、旬の果物がふんだんに使われています。スポンジケーキで嵩上げなんてされていません。悩ましいのは、旬の果物が1種類じゃないこと。どれにしようか迷います。もちろんそれも楽しい時間なのではあるのですが。

この日はなしのパフェを食べるつもりで行ったのに、メニューを見ていたらぶどうのパフェを頼んでいました。数種類のぶどうが乗っていて、ずばり、幸せの甘味しかありませんでした。このお店は意外と一人の男性客や男性同士で来ている人達も多く、そういうところに秋葉原感が少し感じられます。

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フルール・ドゥ・セゾン

人気の自動販売機

ビルの前にポツンと1台だけある自動販売機。なぜか、人がひっきりなしに買いに来る人気の台です。

何の自動販売機かというと、ジャジャジャジャーン、答えはみかんジュース。いろんな種類のみかんジュースが並んでいるのです。みかんジュースの味は想像できても、みかんの種類による味の違いまではなかなかわからない、というか知る機会がない。これまたどれにするか悩ましいのですが、悩んだら欲しいやつを全部買って味を比べてみるのも一興です。甘味の強さや酸味のありなしで、本当に味が違う。場所は、ポンジュースを作っているえひめ飲料の東京営業本部前。はい、えひめの真面目なジュースが並んでいるのでした。のどが渇いたときに、グッとその場で1本。いっちゃいましょう!

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秋葉原の魅力はまだまだ

写真のを撮る人にとっては、秋葉原は割と馴染みのある街なのではないでしょうか。今回紹介しているお店は入るのに照れなくていいところばかりなので、次回行った時に美味しいものを食べる参考にしていただければ嬉しいです。

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この記事を書いた人

散歩好き

シカノ ミエ MIE SHIKANO

東京の下町在住。 ひまがあれば美味しいものを求め、下町をウロウロしながら、 古い扉の奥に広がっている世界に思いを馳せ、新しいお店の可能性にときめき、 頭上の街灯を写真に収め、塀の上と車の下の猫とにらめっこしている。痩せる暇がない。

instagram:@m_n_deerfield