食べること

20.12.30

室長の外ごはん白書 vol. 7 立山で秋刀魚生姜煮丼

saorin

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山にキャンプに釣りに、アウトドアに全力を注ぐホトリ室長saorinが、愛してやまない外ごはんについて語るコラム。富山の名峰・立山連峰を眺めながら、秋刀魚生姜煮丼を作る。

saorin・室長の外ごはん白書 vol. 7 立山で秋刀魚生姜煮丼

私にとって2020年は、“釣り”という新たなアウトドアの趣味が加わった年でもあり、また、今までのように好きな山へ好きな時に行けない、というジレンマを抱えた年でもあった。
特に2020年前半、遠出ができなかった反動で、夏以降の巻き返し(?)はなかなかだった。中でも、ずっと憧れていた富山の名峰・立山に二度も訪れることができた。
(ちなみに二度目、ソロで訪れたときは立山の爆風攻撃を受けた。そちらについてはこちらのコラムをどうぞ>>>

saorin・室長の外ごはん白書 vol. 7 立山で秋刀魚生姜煮丼

初めての立山は、お盆に家人と。テントを張った雷鳥沢キャンプ場からの絶景には感動した。涸沢の時も思ったけれど、山に抱かれるってこういうことなんだ、きっと。テントの中から外を覗くと、雄大な立山連邦が私たちの前にどどんとそびえたっている。
しかも、雷鳥沢キャンプ場は室堂ターミナルから1時間半程度。そんなに高低差がないので体力的にも楽だ。温泉あるし、WiFi使えるし、使い放題の水場はあるし、トイレはきれいだし、ということで、個人的に最高のテン場の一つに認定。
まさしく天国のようなところだが、家からとにかく遠いのが唯一の難点だ。

saorin・室長の外ごはん白書 vol. 7 立山で秋刀魚生姜煮丼
雄大な立山連峰を前にマイテントを張る
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テントの中からのぞくと、すぐそこには絶景
saorin・室長の外ごはん白書 vol. 7 立山で秋刀魚生姜煮丼
1パック100円くらいだった。何気に賞味期限が切れているのはご愛敬

さて、今日の夜ごはん、秋刀魚の生姜煮丼作りに取りかかろう。
これはスーパーで見つけた、常温保存可能の秋刀魚生姜煮のレトルトパック。(ちなみに鯖水煮缶もある)山ごはんは特に、食材の持ち運びと管理に気を使う。夏場、気温が高いときには生ものはダメになってしまうので、その辺工夫が必要になってくる。
もとい、スーパーでこれよさそう!というのを見かけるとついすぐ買ってしまうのが「山ごはんあるある」だ。

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クッカーに、秋刀魚の生姜煮を移す。これに醤油をちろりとたらす。

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メスティンで炊飯する。(メスティンの炊飯方法はこちらをどうぞ>>>

山でごはんを炊くときは、楽なので無洗米にする。その代わり、通常の米よりも水に浸す時間を長めに取る。(1時間以上がおすすめ)
ごはんが炊けたら、手ぬぐいでメスティンごとぐるぐるに巻き、さかさまにして5~6分蒸らす。蒸らすついでに、さかさまにすることでごはんがふたの方に落っこちるので、かなり食べやすくなる。

saorin・室長の外ごはん白書 vol. 7 立山で秋刀魚生姜煮丼
これは違う山行の時の写真だが、メスティンを手ぬぐいで巻いてさかさまにし、蒸らしている図

炊けた米を蒸らしている間、醤油をたらした秋刀魚生姜煮を火にかけ、汁気を少し飛ばす。

saorin・室長の外ごはん白書 vol. 7 立山で秋刀魚生姜煮丼

ごはんの上に、秋刀魚生姜煮をのっけて、持参した細切りの青じそを散らしてできあがり!
実は、この秋刀魚生姜煮、賞味期限が切れていたのでしょうがなく(笑)持ってきたのだが、なかなか美味しくて逆にびっくりした。これは簡単で美味しいし、よい!と思いきや、スーパーで見かけなくなってしまった。残念。

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立山連峰を目の前にしながら食べる秋刀魚生姜煮丼。
写真的に少々映え度が足りず地味だが、味は最高である。

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ちなみに、ごはんは1合炊いて、半分は秋刀魚生姜煮丼にして食べ、残りは梅じそふりかけを混ぜて翌日のおにぎりにした。

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そういえば、初日散歩していたら雷鳥を発見。
親子でちょろちょろ道案内してくれた。かわいいなあ。

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風が強すぎて立山三山縦走はならず。
けれども、日本海に浮かぶ不思議な虹を見ることができた。

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2日目の夕方、テン場からは信じられないほど美しい夕焼けも見られた。

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翌朝、草花に雫がついてきらきら輝いていた。

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最後、おまけ。
立山駅で食べた、白海老コロッケ。
むっちゃ海老感すごいのでおすすめです。

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この記事を書いた人

写真企画室ホトリ 室長

saorin

浅草橋の写真アトリエギャラリー「写真企画室ホトリ」室長。
“写真を形あるものに残そう”をテーマに、教室・ワークショップの開催、写真公募展など、様々な企画・活動を行っている。また、ここ最近は山登りに夢中。 ”山のおみやげクリエイター”としても活動開始。 マイブランド「mt.souvenir」では、自ら登った山の景色を写真にとじこめて作品を制作。 またサコッシュなど山のグッズを、オリジナルのシルクスクリーンでプリントして制作・販売。 
旅と山の写真案内サイト「畔の窓」を運営。(記事を執筆してくれる窓人、募集!)

WEBサイト:写真企画室ホトリ

WEBサイト:mt.souvenir

instagram:@saorin_fotori