写真のこと

20.07.19

静寂と漆黒と。わたしの感覚と…

林 未香

林 未香

東京から田舎の実家へ帰省した夏休み。
真っ暗で静かな夜に感動を覚え、子どもを寝かしつけてから夜な夜な撮影にでかけたのが2013年。ちょうどナダールの女性のための写真教室に通った年の夏でした。

林 未香・静寂と漆黒と。わたしの感覚と…

あの頃、実家に戻ることを想像すらしていなかった私が撮った、田舎の夜の風景写真です。

山口県の小さな町にUターンして2年半が経った今も、この夜の景色が新鮮に感じられています。


海の香り、鳥の声、風の音

力強く昇る朝日と、夕日に染まる空。

刻一刻と変化する雲の表情。
風にふかれ、揺れる木々、
霧雨の中、開いた蓮の花も。

どんな景色も空気も、今この時、この瞬間だけ。  

田舎に戻ってから、自然がより身近に、より深く感じられ、カメラをもって外出することが増えたかな。 基本的に車社会なので、重いカメラも負担にならないし。

林 未香・静寂と漆黒と。わたしの感覚と…

子どもの頃にはなかった“感覚”。

当たり前で見えなかったことが、見えたりする。

…当たり前なんて、そもそもない。

同じ人間、同じ“わたし”なのに、生きる時代や年齢、暮らす場所によってこんなにも感じ方が変わるものかと。 ただ年をとったと言ってしまえば、それまでですけどね(笑)。

これからもこの小さな町で、“わたしの感覚”に素直に生きていきたいな。
相棒のカメラと一緒に。  

13+

この記事を書いた人

魚がさばけるカメラマン/ライター/写真教室・ワークショップ講師

林 未香 Hayashi Mika

3姉妹を育てながら、フリーのカメラマン・ライターとして活動中。 2017年末、東京から山口県にUターン移住。 趣味はキャンプ、DIY、魚をさばくこと。

WEBサイト:https://www.mh-photoworks.com/

instagram:@mh.photowks