町に泊まる。
いつものことではあるのですが、今回の旅も泊るところをどこにするか、とっても迷いました。台南は、豪華でもカジュアルでもホテルや民宿や民泊が沢山あって、泊るところには困りません。台北よりお安いのも魅力的。中でも魅力的なのは、「老房子」という日本でいうところの古民家を活かした民宿です。
思いっきりモダンにリノベートしていたり、古き良き姿をそのままに保っていたり、かわいい看板猫がいたり(!)、民家の2階を借りるようなところもあれば、一軒家も借りられるという具合で、それはもう悩みまくりました。
最終的には某予約サイトで評価が高くて、お支払い関係がラクで、その分ちょっとお値段が高いのですが、立地の良いこちらに決定。
散歩(San Bu strolling)
台南中西區中西區府前路一段272巷10號
台南の主だった観光スポット(ハヤシ百貨店、孔子廟などなど)には徒歩圏、観光客も使えるシェアサイクルのT-Bikeのステーションも近くにあります。
府前路一段という大きな通りから、272巷という細い路地に入った奥にあります。
オーナーさんは、日本語が堪能な台南っ子。その彼女に「台南ってどんなところ?」と尋ねた時に返ってきたのが、「台南はゆるゆる~」という発言(名言)だったのです。
元々はオーナーさんのおばあさんが暮らしていた家だそう。
ここに残っているのは、少し昔の台南の暮らし。たぶん水回り以外はリノベートされていないので、当時の暮らしに触れることができます。
1階がパブリックスペース、地下はオーナーさんの部屋になっており、客室は2階以上になります。当然エレベーターなんてありませんので、民家の階段を、スーツケース担いで上がります。
4人部屋バスタブ付き、というカテゴリーを選びました。
広さにはこだわらないのですが、選べるのであればバスタブが欲しいワタクシです。
普通の民家ですので、音は結構響きます。ドアの開け閉めは静かに、とあるように、自分の立てる音にも気を使います。
京都で言えば、昔ながらの町屋に泊まる感覚に近いかもしれません。以前京都旅行で泊った町屋は、祇園の真ん中でした。路地の斜向かい家の犬が、人が歩くたびにワンワン鳴いていたのを覚えています。お隣からテレビの音が聞こえてきたり、食事の支度をする音が聞こえてきたり。町に溶け込んで暮らしているような気分を味わえます。
私達はここを拠点として、T-Bikeで台南の町をあちこち観光して回りました。バスも便利でしたが、台南では自転車の交通ルールが徹底されているので、むしろ快適でした。毎日観光して、美味しいものを食べて、自転車を返して、あの路地に帰る。
帰るのが楽しみな宿っていいですよね。
ただですね、前述したとおり、台湾には魅力的な宿がたくさんあります。
次に台南に行く時もまた、モダンでデザインセンス溢れるシティホテルにするか、老房子の民宿にするか、すごーく悩むと思います。
さて次回は、台南初日の夕食です!