染織家
柳川 千秋 Yanagawa Chiaki
1988年神奈川県生まれ。元理学療法士。2016年より染織を学び始める。 糸を染め、機織りをして、着物や帯、小物などを制作している。
WEBサイト:https://yanagawa-chiaki.studio.site
instagram:@yanagawa_chiaki
暮らしのこと
20.07.16
私は、糸を染め、機織り(はたおり)をして、着物や帯、小物などを制作しています。
ここでは、ものづくりのこと、その途中で気づいたことや考えたことを書いていきたいと思います 。
楽しんでいただけたら幸いです。よろしくお願いします。
着物や帯をつくるとき、まず計画を立てます。
私の場合、これがなかなか進まない。
何がつくりたいのか
なぜつくりたいのか
誰に届けたいのか
自分のためにつくるのか
初っ端からつまずきます。どうしようどうしようと、遠回り。
何も進まないまま資料やパソコンを眺めて、時間ばかりが過ぎていきます。
考え過ぎてわからなくなって、これでいいのか、迷ってしまう。
まだつくり始めてもいないのに、計画を立てて、方向を決めることが不安なのです。
日常でも、そういうこと ありませんか?
決めたら、絶対にそれに沿わなければならないのか。
ものづくりを始めて、「そんなことはないのかも」と思うようになりました。
少し前に着物を織ろうと糸を染めました。
すごく考えて、時間をかけて染めた色です。
とてもいい色になったのですが、織ってみたらなんだか、違う。
そのまま進もうかとも思ったのですが、その糸はまた今度使うことにして、新しく染めました。
当初の計画とは違うし、時間はかかってしまったけれど、結果的に染めなおしてよかったと思えるものができました。
進んでみてダメだったら方向を変えてもいいし、戻ってもいい。
それが思っていた以上に良くなることだってあるかもしれない。
とりあえず、何かひとつ決めて行動してみる。
そうしたら、その周りの多くのことが動き出す。
不思議なものです。
やっと、次に織るものを決めました。
糸の種類はどうしよう、何色に染めよう、織り方は・・・
まだまだ 決めなければならないことがたくさんあります。
いろいろなことを迷いながら、ゆっくりと動き出そうと思います。
染織家
1988年神奈川県生まれ。元理学療法士。2016年より染織を学び始める。 糸を染め、機織りをして、着物や帯、小物などを制作している。
WEBサイト:https://yanagawa-chiaki.studio.site
instagram:@yanagawa_chiaki