写真のこと

20.11.05

私がいつも心がけていること。【日々と写真】

川野 恭子

川野 恭子

川野恭子・私がいつも心がけていること。【日々と写真】

暑くもなく、寒くもない。風は穏やかで、日差しは暖かい。
そんな日は熱々のコーヒーをポットに淹れ、少しのおやつを持って裏山に行く。

丘の街に住んで20年近くになりますが、それまでなんとも思っていなかった裏山がお気に入りの場所になる。なんだか不思議なものです。

そもそもは、裏山を走り始めたのがきっかけでした。

住宅街で囲まれた場所にありながら、一歩踏み入れると広がる豊かな自然。空を覆う広葉樹の葉。地を覆う木の根。標高100mも無いけれど尾根道があり、丹沢や高尾山にも劣らない、山の中にいる気分を味わえる。

走れば走るほど、そんな裏山が好きになっていきました。

新型コロナウィルスにより緊急事態宣言が出た頃。
季節は春。新緑が美しい時期でした。
暑くもなく、寒くもない。風は穏やかで、日差しは暖かい。

半年前も今日と同じ陽気でした。

日の出とともに家を出て、太陽を背負って裏山へ。お気に入りのテーブルに座り、テルモスに入れた熱々のお湯でコーヒーを淹れ、「今年は行けないかな…」と遠くアルプスに思いを馳せていた。

あれから半年が経ち…。以前と同じではないけれど少しずつ人の往来が戻り、「今年もたくさん北アルプスを歩いたな…」と回想しながら、コーヒーを飲んでいる自分がいます。

木々の葉は青みを帯びた緑から、黄みや赤みを帯びた色に変わりつつあるけど、今でもここは、私の大事なエスケープゾーン。

川野恭子・私がいつも心がけていること。【日々と写真】

そんな身近な場所、いつもの日常だからこそ、撮影者の気配を大事にしたい。それが、私の心がけていること。

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この記事を書いた人

写真家

川野 恭子 Kyoko Kawano

京都造形芸術大学通信教育部美術科写真コース卒業。日々と写真 主宰。 「日々が写真を紡ぎ、写真が日々を紡ぐ」をテーマに写真の楽しみかたを提案。並行して、山を媒体に自らの内面と向き合う作品を撮り続けている。写真講師、雑誌や書籍での撮影・執筆、トークイベント、テレビ出演など、多岐に渡り活動。 近著に、写真集『山を探す』(リブロアルテ)、写真集『When an apple fell, the god died』(私家版)、『はじめてのデジタル一眼撮り方超入門』(成美堂出版)他多数。

WEBサイト:http://kyokokawano.com/

FaceBook:@Kyoko.Kawano.K

instagram:@kyoko_kawano_photographer

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