いいな、と思ってシャッターを切ったのに、撮れた写真を見ても「いいな」と感じたものが写っていない。何かが違う。自分らしい写真にならない。
そんな風に思ったことありませんか?
私の写真教室を受講する初心者の方にお話を伺うと、そんな悩みをお持ちの方が少なくありません。写真の知識がないから自分らしい写真が撮れないと思われている方も多いのですが、実はそれだけではないのです。
そもそも、自分らしさって何でしょう?
自分らしさはどこに表現される?
写真の自分らしさと言うと難しく聞こえるかもしれませんが、実は私たちの身の回りは自分らしさであふれています。服装や持ち物、食べるもの、暮らし方、人とのコミュニケーションのとり方など、その一つ一つが自分らしさを形作ります。
例えば、自分の服装はどうして「私らしい」ものになるのでしょうか。それは、自分自身が選んだ服を着ているからです。
この世には数えきれないほどのファッションブランドがあり、テイストも様々です。そのたくさんの服の中から、自分の好みとライフスタイルを元に自分で選んで服を買います。そして、今日着るものを選ぶときも、今日の気分やその日のスケジュールに合わせて自分で選んで組み合わせます。そうやって自分の価値観で選択を繰り返して身につけているものだからこそ、その服装は「私らしい」のです。
大事なのは、自分で「選ぶ」こと。それが「自分らしさ」の始まりです。
写真の基礎知識を学ぶのは、その選択肢の幅を広げ、引き出しを増やすためです。もともと選べるアイテムが少なければ、不自由でワンパターンになってしまうのは、ファッションも写真も同じです。
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