写真のこと

23.10.20

【写真と言葉】金木犀

早苗 久美子

早苗 久美子

早苗久美子・【写真と言葉】

街中で、ふとした瞬間に金木犀の香りに気づいた。どこから香っているのだろうかと周りを見回してみても、金木犀の花が見当たらない。金木犀はとても遠くまで香りが届くので「千里香」とも呼ばれるそうだ。

写真に香りは写らないけれど、香りに誘われてシャッターを切る。
そこに秋の気配がある気がしたから。

何を感じて撮るか。何を想って撮るか。
時としてそれは、“何を撮るか”よりも大切だと私は思っている。

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この記事を書いた人

編集長/写真家

早苗 久美子 Sanae Kumiko

写真家、NADAR店長、写真生活手帖編集長。 南青山の写真専門ギャラリー「NADAR(ナダール)」にてギャラリー運営の実務全般を担当するほか、写真教室やワークショップの講師としても活動。写真家としても継続的に作品を制作・発表しているほか、「写真と言葉」をテーマにした活動の一貫として、自身が撮影した写真でポストカード制作し定期的にお手紙をお送りする「お便りプロジェクト」にも取り組んでいる。

WEBサイト:草原の夢

WEBサイト:東京・南青山/写真ギャラリー&写真教室のナダール

instagram:@kumiko.sanae_nadar