写真のこと

22.01.29

スマホ写真とカメラ写真の違い?

林 和美

林 和美

「スマホがあれば、もうカメラは要らないんじゃない?」とか、「スマホの方が上手にきれいに撮れるんですよねー。」とか、よく聞きますよね。

カメラは要らないとか、スマホの方がきれいに撮れるとか。写真をずっとやってきた私には、なんだかちょっと寂しい気がしてしまいます。

※今回掲載した写真は、ナダール写真塾で写真散歩に出かけた時のものです。

そこで、考えてみたのです。

スマホ写真とカメラ写真の違いを。

そうしたら、すごい発見をしてしまいました。
結論から言いますと。

「スマホ写真は受動態、カメラ写真は能動的。」

随分と語弊はありそうですが、私はそう思います。まず、スマホで写真を撮る時って、普段の暮しの中で、面白いものを見つけた時、美味しいものを食べた時などですよね。言ってみれば、出来事の記録と共有が目的かな。

それに比べると、カメラで写真を撮る時って、旅行の時、写真散歩の時など、わざわざ目的をもって出掛けた先で、自分の好きなものを見つけて撮ってると思うんです。

例えば、美味しい食べ物の写真は、写真的な上手い下手はあれ、誰が撮っても同じです。でも、写真散歩で撮る写真は、同じ場所にみんなで行ったとしても、撮った写真は全然違いますよね?

つまり、カメラを持っていれば、気になるものを、自分で能動的に探すんですね。そして、大袈裟に言えば、自分の感性と対話するんだと思います。

それって、なんか良くないですか?

足もとのアスファルトのひび割れ、公園の雑草、一面の曇り空。普段気づかなかったり、なんとも思っていなかった風景が、カメラを持っていれば、きっといつもと違うように感じます。

カメラは感動増幅器。

日々の暮らしに、ちょっと疲れたなぁと感じたら、心と身体のストレッチをしに、カメラを持って出かけませんか?

※今回掲載した写真は、ナダール写真塾で写真散歩に出かけた時のものです。日の出桟橋から水上バスに乗って浅草へ行きました。

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おまけ(没文章(笑))

カメラとスマホの違い、それは。
例え下手で定評のある私が、例えるなら、たまたま見かけた幸せの青い鳥を撮ることと、探しに出かけて見つけた青い鳥を撮ることの違い。

幸せは歩いてこない、だから歩いて行くんだよ

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この記事を書いた人

代表

林 和美 Hayashi Kazumi

写真生活手帖/代表、 フォトライフ・プランナー、 写真家、ギャラリー NADAR 主宰。 三重県生まれ。大阪芸術大学卒業後、広告代理店、フォトエィジェンシー勤務を経て現在に至る。 写真集 「ゆびさき」(青幻舎) 「装幀写真」(ナダール書林) 著書 「写真生活手帖」(ピエ・ブックス) 「写真生活手帖〜実践編」(ピエ・ブックス) 「女性のためのカメラレッスン」(大泉書店)

WEBサイト:林和美写真画廊

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