暮らしのこと

20.09.10

旅行で出会ったうつわを使う 旅の記憶を食卓に

粟村 千晶

粟村 千晶

粟村 千晶・旅行で出会ったうつわを使う 旅の記憶を食卓に

年に数回旅に出かけます。その際に必ず行うのが「うつわ探し」。

お土産屋さんはもちろん、海外では市場やスーパーでもうつわがあれば手に取ってみるのがルーティン。うつわもその土地のカラーがあり、どんなうつわが作られているのか、現地の人がどんなうつわを使っているのか、見て回るのは旅の楽しみの1つです。

最近は、モノを増やさないようにしているため、買う数は減りましたが、現地でしか手に入らないと思えば持ち帰ることにしています。

旅でうつわを買うメリットは、現地の工芸品を知ることができること。そして何より、ふとした時に、買った時の記憶や現地での風景を思い出すこと。日常の買い物と違い、普段と違う場所で、悩んで選んだからこそ愛着を持って使っています。

粟村 千晶・旅行で出会ったうつわを使う 旅の記憶を食卓に

例えば、ホーローのカラフルなプレートはタイのチェンマイの市場で購入したもの。町の食堂や屋台で使われているローカルなうつわはレトロなデザインがツボ。私はフルーツやパンを盛り付けて朝食に使っています。軽くて割れにくいうつわは気軽に使える庶民のうつわ。持ち帰りやすいので、お土産に最適です。

粟村 千晶・旅行で出会ったうつわを使う 旅の記憶を食卓に

買おうとしたら店員さんが不在。戻るまで待っていたことを今でも覚えています。

次のうつわは沖縄で購入したやちむん。焼き物のお店がずらりと並ぶ、うつわ好きには避けて通れない「壷屋やちむん通り」で見つけました。あまりに迷いすぎて、同じお店を何度も訪れて選びました。

粟村 千晶・旅行で出会ったうつわを使う 旅の記憶を食卓に

「blue wave(青い波)」という沖縄の海をイメージしたデザイン。和食だけでなくパンやデザートにも使えるので、週に何度も食卓に登場しています。

うつわを旅先で買うと、荷物になるため慎重に選びます。そのため、買い物の失敗がないという思わぬ効果も。うつわをお土産にすることで、旅の思い出が薄れにくい気がします。
 
遠出がままらない今、当たり前のように外出できた日々のありがたさを実感しています。そして、何の心配もなく旅に出ることを想像しながら、今日も旅先で出会ったうつわを使っています。

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この記事を書いた人

うつわスタイリスト

粟村 千晶 CHIAKI AWAMURA

うつわ好きが高じてテーブルウェアスタイリストの資格を取得。その知識を生かして食器専門メディア「TABLE LIFE」(https://table-life.com/)でコラムを執筆しています。洋服を選ぶように、うつわも季節や色を意識して選ぶと楽しい! うつわ選びや組み合わせのコツなど、暮らしを楽しむアイデアを発信していきます。

WEBサイト:tablestyling.amebaownd.com

instagram:@awamurac