カメラマン
Taru
スタジオアシスタントを経て旅人をしてました。 東京に来てからはご縁のある方と写真の仕事をさせていただいています。主に、雑誌、広告、web媒体。 旅と共に、人と共に写真を撮っています。
WEBサイト:https://ayatarumi-work.tumblr.com/
instagram:@tarumi.aya
暮らしのこと
20.10.14
初めましての人もそうではない人もこんにちはTaruです。今日はおすすめの本ということで、こちらをご紹介。
立川志の輔 選・監修の『滑稽・人情・艶笑・怪談……古典落語100席』(PHP研究所 編)です。
落語との出会いは某雑誌の撮影で春風亭昇太さんをはじめ、瀧川鯉斗さんや柳亭古痴楽さんといった落語会のイケメンさんを撮影させてもらったときからです。ミーハーなのでウキウキしてたのを覚えています。もう数年前の事です。もちろん人の撮影もそうでしたが、新宿にある末広亭にお邪魔し女将さんにお話と撮影をさせてもらったことも大きいと思います。歴史ある場所に座って聴く。という事に、ゾワっと感動したのを覚えています。
そういったきっかけからちょっとだけ落語に興味を持ちました。そんな時に見つけたのが『古典落語100席』
内容はというと、タイトル通り100席(話)分が集録されていて「え?めちゃくちゃ分厚い本なんじゃ…」と思われるかもしれませんが、なんと文庫サイズで230ページほど。見開き1ページに1席分と、とても読みやすい!
かなり端折って各話を集録していると思うのですが、違和感を感じさせず昔の言葉も読みやすい言葉に替えてありとてもわかりやすい。
そして各話の最初と最後に短い解説があり、歴史上のバックグラウンドがわからないとなかなか理解しづらい事を、そうだったのか!と解りやすくしっかりフォローしてくれています。これがないと実際に寄席に聴きに行っても眠くなっちゃうだけかな。なんて思ったり。
集録話は主に江戸時代の庶民の話。
親子喧嘩がなんだかほのぼのしていたり。想像しただけでヒヤっとなるような怪談話だったり。仕事に出かけたのにもうけが出ない、にも関わらずすごい幸せそうだったり。なんだかんだ江戸時代の人は食いっぱぐれることがなかったらしい。という解説には、なんて羨ましい時代だったんだと感じてしまいました。
私は気になった話はページの角を少し折ってしまっていますが、夫婦話や親子、廓話といったカテゴリに分けられているので気分に合わせてどこから読んでも楽しめる本だと思います。
落語好きや詳しい人にはちょっと物足りないかもしれないけれど、ちょっと興味ある。や、私みたいに飽きっぽい人にはサラッと読めるのでとてもちょうど良い本だと思います。寄席デビューしたい人と落語超初心者におすすめです。
かくいう私ももう4巡目。落語超初心者ですが、何回も読み直して落語に浸っています。こういう時代だからこそ、どっぷりまったり浸れる本ていいですね。
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